新しいニーズをとらえて、多角化により成長を果たそうとする企業事例

機会に強みを当てるという成長戦略
とらえた機会は、�@最近業界の認知度が高まっていること。�A食品業界でトレーサビリティの動きが進んでいること。の２点で。
投入する強みは、自動化を進めた従来の１／３という低価格である。
ターゲットは、農作物、食肉、水産物の販売・卸売業者である。
多角化の展開により、低価格化競争により既存事業の売上高の減少を多角化した新規事業で補って経営の安定と成長を獲得していくものと考えられます。
具体的には、短期的に農作物の銘柄判定により業績の維持を図り、中・長期的に、食肉・水産品などにも対象を広げることで業績の拡大を図っていく事例を思います。

私が気になった点
自動化による低価格販売は弱みになるのではないか。
この企業が推進しようとしている戦略との適合性から見てこれは強みとなると思います。この企業は、農作物などのＤＮＡ鑑定という新商品の開発により販売先を増やしていくとう多角化による成長戦略を志向しているので、低価格での販売は顧客企業のコスト低下に繋がるのでこれは強みなると思います。
＊小売店も低価格化競争をしていることが低価格をメリットとする根拠です。

弱みの部分の検証
既存事業のみのままいく場合はこれは弱みとなると思われます。客単価が１／３になるということにたいして、�@売り上げ件数を現在の３倍まで伸ばせるか。�A３倍の件数を現在の人員でこなせるか。という問題に直面します。
�@に対して、離婚は確かに増加傾向にあるが、少子化の中でどれだけ需要が増えるか。�Aに対しては、接客サービスもあることから効率化や標準化でも対応は難しいと考えられる。
これらから、事業の多角化を図って、低価格化というのをひとつの強みとして活用していくべきである。という結論の元に、多角化戦略を採用するという方向性が導かれているものと思われます。