国境越え

だんだん国境に近づいてきました。
ずいぶん雰囲気が変わってきたなあと思い、よ〜く考えてみると中国語の看板が増えてきていることに気づきました。タイという国は何でも自分たちの手でやるという気質があるらしく、その影響か、都心部ではあまり中国語系のカンバンは見かけませんでした。大体は英語が多かったです、それ以外はタイ語。
国境付近になると、当然多民族国家マレーシアとの交流も深くなるようで、カンバンに見る言語はもう何でもありという感じになっていました。

いよいよという段になってふと外務所がくれたパスポートについての注意書きを思い出しました。非常にネガティブな内容ばかり書いてある冊子で、「問題が起こると面倒だから海外にはいくなって事か?ちゃんと仕事しろよ」と思いたくなるような内容のものですがまあここではそれは置いといて。
気になったのは、パスポートをなくすと非常に面倒なので知らない人には渡さない、添乗員を装ってパスポートを持っていってしまう人も居るから無闇にパスポートを渡さないというところです。はっきりいって、自分の友人が世界中のイミグレに居るはずも無いのでそもそも不可能ですし、係りの人には渡さないことには手続きができずに入国できない。さてどうしたものかと考えていたところ、ふと隣に旅なれた感じの外人が居ることを思い出しました、かなりのツワモノらしく見たところ半年以上は旅を続けています。そこで思いついたのは「よし、コイツをベンチマークにしよう、この男が普通にパスポートを渡したらそれはノーマルな手続きだ、そして、騒ぐようならそれはイレギュラーなことなので自分も適当に日本語で何やら騒ぎ立ててパスポートを取り返そう」というものでした。

結果はと言うと、相手は普通にこれを生業としている人らしく、素人のアホな心配は杞憂に終わり手早く入国手続きを済ましてくれました。
ははは、当たり前といえば当たり前ですね。
でいよいよ国境越えです。

陸続きのタイとマレーシアの間には巨大なゲートがあり、そこ以外にはフェンスがあったのでそこが国境線ということなのでしょう、私は出国側と入国側にそれぞれ係りの人が居て間に緩衝地帯があるのが普通だと思っていたのですが、そんなのはよっぽど国家間の緊張のある国だけなのでしょう、ここは門を1つくぐったらもう相手方の国でした。
何か線でも引いてあるかと思ったら特に大げさなものは無く。パスポートを係りの人に見せたり、荷物をX線の機械に通したりしているうちに気がついたらマレーシアに居ました。
う〜ん、こちらの人にとってはこれが当たり前かもしれませんが、島国出身の私には衝撃的でした。なにせ今までは空港でしか国境を越えたことがなかったですから。スタスタ歩いて気がついたら国境を越えていた、というのは完全に私の理解を超えています。
世界にはいろんな国があっていろんな常識があるんだなあとここでも痛感しました。
非常にしょうもない部分で痛感していますが。
ともあれこれで今回の旅行の野望の1つが達成されました。
うれしい限りです。
これからの旅への期待がまた膨らんでいきます。
さあ、ペナンでマリンリゾートだ。



コラム
国境線のあたりは門前町みたいだった

それまでの私のイメージからすると、国境の周りというのは何もなく、国境線のところには銃を持った警備兵が警備をしているというのもでしたが全然違いました。
流通が盛んで、車で簡単に往来できるという便利さもあってか、国境のゲート付近はちょっとした門前町みたいでした、といっても個人で買い物に来る人というのは考え難いので業者向けの卸商というところでしょうか。
やはりいかつい警備兵が警備しているよりはコチラの方がよっぽどましなのでやはり平和が一番だなあと思った瞬間です。

つづく

 

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