出発

いよいよ出発だ。
シャワーも浴びたし、仮眠もとった。
日本で着ていた冬着も出し易くしてもうバッチリ。

で、バスの待ち合わせ場所に到着しました。
いよいよカオサンロードともお別れです。
そこは、バスターミナルというよりは、ロータリーの周りにバスを適当に停めているという感じでした。
最初はあまりひとがいなかったので、「おっ、こんな空いた状態で乗っていけるのかな?」と思ったら考えが甘く、すぐにごった返してきました。

特にすることもないし、すぐ出発すると思ってボーッとしていたら、カナダ人の中年の女性が話しかけてきた。
なんでも、いまから6ヶ月間旅をするらしい。
20代くらいでそのくらいの旅をする人は何人か見てきたが、その年でするというのは珍しい、むちゃくちゃ驚いていると、カナダでは特別なプランがあって、3年間給料の80%をもらって働いていると、その後7ヶ月間休みがもらえて、その間は働いていた3年間の給料の80%がもらえるとの事だった。
うらやましい制度があるものだ。

あと、ドイツ人と黒人女性(国籍不明)のカップルも混じって4人で立ち話をしながら過ごした。

6時出発と聞いていたがどうやら7時出発らしい、タイゾウも相変わらず大雑把だなあと思いつつバスに乗り込んだ。

バスの乗客を見てみると結構学生風の白人が多かった。
白人にもいろいろといるみたいで、この学生たちは白人至上主義みたいな感じの連中で、アジア人を見下したよう雰囲気がプンプンだたよって来た、かと思うと、カナダ人の女性のように友好的な感じの人もいて、ヨーロッパの人間にもいろいろなタイプがいるものだと感じさせられた、確かにタイゾウの言うとおり、アジア人がヨーロッパの人間たちと付き合うのは結構難しそうだ。

そうこう考えているうちにバスが走り出した。

にしても寒い、バスの中はエアコンが全開でだんだん寒くなってきた。
ガイドブックに書いてあった通りだ、カナダ人の女性は平気で、「快適」との事だった。
ははは、カナダは寒そうですからね。
私はそのままだと風邪をひくことが確実なので、Gジャンやらセーターなんかを引っ張り出して着込んで、その後、窓の外の景色を眺めたり、本を読んだりして過ごしました。

 

コラム
フランス人はHをとばす。
このカナダ人の女性との会話ですが、彼女は昨日タイの映画館で映画を見たらしく、その話をしてくれました。
彼女は「今流行のアリーポッタを見てきた」と自慢げに話をしてくれましたが、私が「そんな映画は知らない」というと、「何、今世界中で話題になっているこの映画を知らないのか」という話になり、よくよく話を聞いてみて「それはハリー・ポッターじゃないのか」と言うと「そうアリーポッターよ」と、「当たり!」と言う感じで答えてくれました。
そう、彼女はカナダのケベック州から来た人で、フランス語訛りだったんですね。なので当然Hの発音は飛ばして読み、ハリーがアリーになっていました。
ちなみにドイツ語でもHはあまり発音しないので、一緒に世間話をしていたドイツ人もよくHの発音を飛ばしてしまうそうです。

つづく

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