タイでタイスキを食べる

宿に帰ると日本人が一人増えていた。
聞いてみると志田君と同じ大学の4年生ということだった。ここからカンボジアに行って今帰ってきたということで、何から何まで志田君の先輩だ。

新しく来た彼の提案で、皆でタイスキを食べに行くことにした。
タイゾウに近くの店を聞いて行ってみたところ、高い。さすがにこの値段では厳しいのでどこか他のところに行くことにしたが、何しろ土地勘も何もないところであても何もない。とここでまたもパタヤ 君の登場だ。
どうもここからかなり行ったところにタイスキが食べられるところがあるらしい。
歩いていくのは厳しいのでバスで移動することに。こういうときタイ人の彼がいてくれるのは心強い。はっきり言ってタイ語は何が書いてあるやらさっぱりわからないので一人でなんかとても乗れない。ガイドがあっても難しいと思う。外国人が日本語を見ると同じように感じるのだろうが、日本人から見たタイ語も相当なものだった。

バスを待っている間、李君と話をしていた。
彼は今日本語を勉強しているとのことで、教科書の例文を聞かせてくれた。
「鈴木さんは会社員です。」「純子さんは小学校に行っています。」といったようなものだった。考えてみれば私の中学校くらいのときの英語の教科書もそんな感じの文章だったので、このやり方は語学の勉強のオードソックスなものなのかもしれない。

そうこうしているうちにバスが来た、バスの中は結構こんでいた。
10分くらい乗ったところで目的地に着いた。
どうやらショッピングモールの中にあるらしい。といってもショッピングモール自体が結構ものめずらしく、チョコチョコと寄り道しながら行ったため店に着いたのはオーダーストップの30分前くらいだった。
中には売り切れのものもあったがそれでも結構楽しめた。具を一品づつ頼む方式だったので、5人で行ったのが功を奏しいろんな種類のものが食べられたし、 タイ国産のシンハビールもおいしかった。

帰りはバスがなかったのでタクシーで帰ることに。海外の夜のタクシーというのも結構怖いが、そこはそれ、再びパタヤ君の出番、危険かどうかの見極めも、タクシー代の相場もバッチリだ。
こういうとき現地事情に詳しい人がいると結構行動範囲が広がることを痛感した。

帰ったらドイツ人がドイツ人が一人増えていた。
しかし、こっちはみんな酔っ払っているので大騒ぎ、悪いことをしてしまった。(ちなみにそのドイツ人は次の日さっそく他の宿に移動しました)

それにしても今日は李君とよく話したなあ。
彼は現在カナダのオタワの大学に留学中で、国際会計と国際貿易の単位を取得して、あと1つ単位をとらなければならないということだった。
中国にいたころは、大学を出てから上海のワイタンにあるテレビ塔の横にあるビルで秘書課のマネージャーとして働いていて、ある程度稼いだところでそこをやめてカナダの大学へ奨学生として留学したらしい。
来年日本語の授業を受けて、再来年には大阪に留学したいということだった。27歳だというのにまだまだ余裕だ、中国人の人生のペースというのはそんな感じなのかなあと感心した。

そうこうしているうちに夜もふけてきたので寝ることに。

コラム

中国人の日本語の発音の矯正

バスを待っていたときのことですが、李君の日本語も最初は上手いのですが、話しているうちに段々発音が無茶苦茶になってきて最後は何を言っているのかわからなくなってきました。
よくよく聞いていると、どうも中国語と日本語の母音が違っていて、話しているうちに段々母国語のほうに引っ張られて、何を言っているのかがよく解らなくなっていることが判明。
これを英語で伝えるのは私の語学力では不可能なので紙に書いて説明することに。
内容は、日本語の発音は「あいうえお」の母音と「かさなた・・・」行の子音からできている。というようなものでした。
そして、音が崩れだしたらかれに「あいうえお」の母音の練習をしてもらって、それから例文を言い直してもらうとまた上手く話せるようになりした。
って偉そうなことを書いていますが、私の英語も日本語訛りなんだろうなあ。


つづく

 

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