詐欺に出会う


幸いお金を騙し取られたわけではなく、本当に出会っただけで済んだんですけどね。

さて、李くんたちと別れた後、船着場のあたりには他にも観光できそうなところがあったので、志田くんと二人で歩いて観光をすることにした。
で、博物館らしきところに入ろうとしていると。
「今日は休みだよ。」と現地の人が声を掛けてきた。(実はこれが向こうの詐欺の常套手段だった)
以下代表的な手口にまんまと載せられていく。
「しかし、君達はラッキーだよ。いま期間限定で、タイの有名な工芸品であるカシミアのスーツの生産工程を公開しているんだ。買わなくても無料だから。見る?」
ここで面白そうだと思ったところで運が半分くらい尽きたらしく、誘われるがままトゥクトゥクに乗り込みその生産工程を見せてくれるというところに行くことに。
途中、近所の寺院によって、拝んでいくと良いといわれる、そして言われるがまま中に拝みに行くことに。
中には、私はボランティアで観光客にこの寺の案内をしているというタイ人がいた(実はこいつもグル)、日本で働いていたことがあるという彼は結構日本語も話せて、いろいろと仏教関係の話をしてくれた後、最後にはやはりタイのカシミアはすばらしいという宣伝をしてきた。
この場所ではここまでで、いよいよスーツの生産工程を見せてくれるというところへ。
着いたところ、われわれが思っていた工場でもなんでもなく、ただの"超高級スーツ店"だった。
バックパッカー二人が入るにはあまりにも場違いな店の中に案内され、商品の説明や、「日本人の顧客がいっぱいいてこれだけのオーダーがあるんだ。」と受注伝票の束を見せてくれた。
「やられた。」と思いあとはひたすらここを脱出して無事変えることに神経を集中した。
「高くて変えないよ。」とか、「スーツは今持ってるやつで間に合っているから。」と適当に断っているうちに、向こうの担当が奥から呼ばれたりしてスキができたので。
「じゃあ、帰ります。いろいろと教えてくれてありがとう。」といって強引に店を出た。
外に行ったら、我々を乗せてきたトゥクトゥクがまだ外で待っていたので、「帰りたいんだけど。」と言ったら乗せて帰ってくれた。
運がまったく尽きたわけではなかったらしい。よかった。

連中の手下のトゥクトゥクと分かれた後、ガイドブックで確認してみたところ、あったあった、詐欺の常套手段で典型的な手口だった、危ないところだったとほっと胸をなでおろしながらとりあえず宿に帰ることに。

 

ワンポイントアドバイス
観光地周りの詐欺の手口

まず、観光地の入り口付近にたむろし、「今日は休みだよ。」と声を掛けてきます。
次に、「しかしあなたはラッキーだ、今期間限定のブッダの祭典があっていまなら○○が安く買える、今日が最終日なんだ。」などといってきます。
*これらは真っ赤なウソです。私は有る程度の日数いたのでわかりますが、毎日が最終日です。

そして、「ナンバーが○○色のトゥクトゥクじゃないといけないんだ。」といってトゥクトゥクを呼びます。
*多分これは、現地の交通局にタクシー業として届けていない彼らの手下を呼んでいるだけだと思います。

そして、マイナーな寺院で日本語の話せる人間が少し仏教関係の話をしてくれて。
最終的に、ボッタクリの店に案内される。
というものです。

対処法
信じない

一番簡単なのはこれです。無視してそのまま目的地に歩いていきます。
これでOK。本当に?
本当です、目的地は開いてますから。そこで正門から入れないときにはじめてガイドブックで休みを確認するというのが一番手間がかからない方法です。
観光でもっているところが観光名所をそうそう閉めるはずがありません。
(でもバリ島はちょっと違いました、その辺はバリのところで書きます。)

つづく

 

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