その日の夜


私が疲れて寝ている時に、何人か部屋を見に来た。
本で読んだとおり、部屋と値段を見て泊るかどうか決めるのだろう。結構いるみたいだなあ、というよりここはカオサンで、世界中から似たような人が集まってくるはずなのでそりゃさぞや多いだろう。
寝ているうちに日が暮れて、結構いい時間になったので外に食事をとりに行くことにした。

初めてのカオサンロード散策、どんなところだろうと思っていったところ。

スゴかった。

「雑然」という言葉が良く似合う街で、今までの自分の疲れが一気に吹っ飛ばされるくらい実にエネルギッシュだった。
一発で気に入ってしまいましたね。
とはいえ、それだけで体力が回復するわけもなく、適当な店で食事をして宿に帰ることに。今日明日は宿でまったりとしようと決めていましたからね、空港の時点で。

とりあえず無難に西欧のレストラン風(ファミレスレベル)の店で食事をとって宿に帰ると、日本人が一人部屋に入っていた。
名前は志田くん(仮名)で、東京の大学生だということだった。

この時点で私はタイゾウの真意をようやく把握、アユの友釣りみたいに日本人観光客ゲットを狙っていたんですね。
日本人はやはり言葉の問題からか、日本人が泊っているというと安心して宿をそこに決める習性があるらしく、それを狙っていたというわけです。
何を隠そう私も最初は日本人の泊っている宿を狙っていた。

まあ、そんなことは放っておいて、志田君のところに話を戻します。
彼は大学の3年生で、試験前の休みを利用して、ここからカンボジアのアンコールワットへ行くところで、このルートで行くのが流行っているとのことだった。
ビールで乾杯をしながら、お互いのこれからの旅行の予定などの話をしていて、もう誰も来ないだろうと思っていたときに、2人組の旅行者が入ってきた、1人は中国人で、カナダ留学中の李くん、もう一人はタイ人で、パタヤ在住の○○○くん。
* はっきり言ってタイ人の彼の名前は聞き取れませんでした、このときタイの人名をを生まれて始めて聞いたのでヒアリングはまったく不可能、この後、名前を呼ばずに済む会話でコミュニケーションをとり、結局知らないままでした。聞きなおすのも失礼かと思っていたのですが、今にして思うと聞いておいても良かったかもしれません。

4人で雑談をしているうちに夜もふけてきたので、その日はそのまま寝ることにしました。

つづく

 

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