出発



「長年憧れていたバックパッカー旅行にいざ出発!」と勢いよく行きたかったのだが非常に体調が悪い、もともと風邪気味だったところへ、旅行の準備でチケットやら荷物やらを調達しにあちこち走り回っていたせいだろう。どうも熱っぽい。

しかしやめるわけにも、便をずらすわけにもいかないのでそのまま出発することにする。

空港まで直行のバスがあるのでそれを利用した。

朝早いのに結構乗客がいたのには驚いた。出張風の人は少なく、ほとんどが観光客っぽかった。


朝早くの景色というのは気持ちのいいものだなあと思った、いつも寝坊することが多いので大いに反省。

と、そうこうしているうちに空港に着いた、少し時間があったので中の喫茶店でコーヒーを飲む。

ふと周りを見ると、大学生風の人が友人たちと談笑していた。

3人のうち一人がバックパッカー旅行に出かけ、あとの2人が見送りに来ているようだった。



言葉もまともに通じるかわからないところへ一人で行くということで、前日から結構緊張し夜もあまり眠れないくらいだったが、このあたりからさらに緊張が増してきていたので羨ましかった。

(私が唯一話せる外国語は英語、しかしTOEICで300点くらいなので“カタコト”ってやつです)

しばらく時間をつぶしているうちに搭乗手続きをする時間になったので、いざ手続きを開始。

ここからは結構手間がかかるので早々寂しがることもなかった。というより普段あまりやったことがないので勝手がわからずそれどころではなかった。



アメリカの同時多発テロの後だったのでボディチェックが非常に厳しかった。

靴まで脱がされたのはこれが初めてだ。当然荷物のチェックも非常に厳しい、手荷物内の金属物は全部広げて見せてくれ、という感じでした。

とここで問題発生、はさみや果物ナイフとして使おうと思っていたツールーナイフは機内に持ち込み禁止とのこと。

しかし、航空会社に預けて現地で返してもらうようにできるというのでそうすることに。

まあ、確かに持つ人が持てば、ということなんでしょう。

 

つづく

 

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