オンリーワン戦略とは
友人が、「SMAPの歌の“世界でひとつだけの花”で、オンリーワンって言っているけど、あれもしょせんナンバーワンのことじゃないのか。」といいました。
見事に核心の部分をビシッと突いています。
いつもながらなかなか鋭いなあと感心しました。才能なのか、門前の小僧のなんとやらというやつなのか、実に見事でした。
* 彼の実家は個人商店をやっています。
しかし、若干ズレているところもあったので補足説明をしました。
結論は、すでに彼が出している「オンリーワン戦略はナンバーワン戦略である。」です。
ちょっと違和感があるので少し言葉を足してみると。
「オンリーワン戦略はナンバーワン戦略の一つである。」といった感じになります。
でもって今回の結論というのは、
「オンリーワン戦略は、ニッチ市場におけるナンバーワン戦略である。」です。
* ニッチ市場というのは、小さい市場、隙間市場、といった意味です。
競争戦略というのは、大きく3つ、細かくは4つに分かれます。
大きくは、
1.コスト・リーダーシップ
2.差別化
3.集中化 となり。
細かい分け方、それぞれの呼び名、それぞれのターゲット、は下記のようになります。
1.コスト・リーダーシップ ―― リーダー ――――― ナンバーワン
2.差別化 ―――――――――― チャレンジャー ―― ナンバーワン
3.集中化 ―――――――――― フォロワー ―――― そこそこのポジション
4.差別化集中 ―――――――― ニッチャー ―――― オンリーワン
上記のうち、1と2が大企業向きで、3が中企業、4が小企業(ややこしいですが、世間一般の中小企業というのはここに入ります)となります。
自動車メーカーに当てはめて大雑把に分類してみると下記のようになります。
1.リーダー ―――――トヨタ――RV・大型セダン・小型車まで全部の市場を網羅し、シェアNO.1を維持する。
2.チャレンジャー ――ニッサン−リーダー同様全ての市場を網羅しつつ、走りを売りにして差別化を図りながら、シェアNO.1を目指す。
3.フォロワー ――――スズキ――小型車に特化して、全体の中でそこそこのシェアを目指す。
4.ニッチャー ――――フェラーリ――超高級スポーツカーに特化し、その中でNo.1を目指す。
このように、市場全体の中の特定の市場でNo.1をめざす、というのがオンリーワン戦略の本質です。
そのためには、他のメーカーと同じ事をやっていてはダメで。
他メーカーより、馬力がある、最高速度が速い、カリスマ性がある、デザインがいい、などやはりフェラーリでなければダメ、というオンリーワンになる必要があることからオンリーワン戦略ということになります。
何となく感じはつかめましたでしょうか。
説明する方も結構難しかったので、これでわかっていただけると幸いです。
つづく
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||